昨年秋から、角田光代訳の源氏物語を読み始めたこともあって、ことしのNHKの大河ドラマ「光る君へ」は主演の吉高由里子のファンではないのだが、見るつもりだった。色彩に注目してとかいう番組宣伝の放送も見たし、あまり分かっていない紫式部の一生をいったいどう描くのかという興味もあった。 第1回の放送は7日の日曜日だった。ところがこの日は国立の音楽茶屋「奏」で、サックスの巨匠、宮野さんが若い女性ピアニストとのライブがあり、見逃した。俺には録画とか、NHK+で見るという文化はないのだ。それで、6日後の土曜昼の再放送と思っていたら、9日夜から入院してしまい、それも見られなかった。 で、20日の土曜日午後1時から2回目の再放送を見た。主演の吉高と藤原道長役の柄本佑がいい感じで出ていた。新聞のラテ欄を見たら、土曜の深夜、「光る君へ」の1回目と2回目を続けて再放送することが分かった。で、こりゃうまい具合だと夜中に1回目を見た。大河とか朝ドラは初回に子役が出てくるとちとイヤになるのだが、2回目を見てからだからそう気にはならなかった。 この初回は主人公のまひろの母親ちやは(国仲涼子)が、道長の次兄道兼(玉置玲央)に殺される衝撃のシーンをやっていた。道長の父親兼家(段田安則)のおかげで東宮の教師の仕事にありついたまひろの父藤原為時(岸谷五朗)は「忘れよ!」と言い放つ。で、21日の日曜はBSで午後6時から3回目を見た。平安時代を取り上げたドラマは少なく、たしかに衣装などの色使いも素晴らしい。 藤原道長の字跡は今も残っているとかで、それを参考に専門家がちょっと下手っぽい字体を作ったとか。もともと左利きの吉高は右手で筆で字を書く練習をかなり積んだのだとか。そんな苦労を重ねたと聞くと、この大河は見続けないとと思ってしまうね。 |
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