何度かここでつぶやいたことがあるのだが、シンプルシングルライフになってから、律儀に家計簿を付けている。シンプルライフを選択したのは40歳の時だから、家計簿付けは30年以上のベテランである。この十年、使っているのは「高橋」の「かんたん家計簿」だ。しかし、家計簿を付けているからと言って、支出を見直すなんて殊勝なことは全く考えていない。単なる記録だ。 支出を食、飲、雑、教育、交際、タバコとゴルフ、賭の7項目に分け、毎月各項目でいくら使ったか、この30年の様子はわかる仕掛けだ。食うことと飲むことにさほど月ごとの変化はないから、大きく動くのはやはり「賭」の項目である。 「賭」には「馬」と「卓」があり、これまた30年の生物学と中国語の成果が分かる仕掛けとなっている。この「馬」と「卓」がなければ、もっと裕福な日々を送っていたかもしれないが、それだと、俺の人生はつまらないものになっていただろうと思うね。 さて、1月に心筋梗塞になり、長女の救急車を呼ぶという的確な判断で命を拾った形となり、55年慣れ親しんだセブンスターとの縁をすっぱり切った。55年前は1箱150円だった20本入りセブンスターは現在600円する。これを現役時代は5日に一度、昨年までは6日に一度カートン(10個)買いしていた。 その支出がなくなるということは、家計簿にも大変化が生じた。タバコとゴルフの項目の出費が大きく減ったのだ。家計簿は毎月15日から翌月14日で集計することにしているので、今月14日に締めた2月分からタバコと縁を切った効果が浮き彫りとなった。加えてゴルフもこの間1回しかラウンドしなかったため、2月のタバコ・ゴルフの項はかつてない少額となった。 それに代わって増えたのは病院費用か。しかし、これで項目を新しく作ると辛気臭くなるので、新設はせず、「雑」の項目で処理するのだ。「雑」とは便利な言葉だとつくづく思うね。 |
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