隠居志願のつぶやき2017

[PREV] [NEXT]
...... 2024年03月25日 の日記 ......
■ 尊富士の優勝   [ NO. 2024032501-1 ]
 土曜日、幕尻24歳の尊富士(たけるふじ)が大関経験者の朝乃山に寄り切られて、右足を痛めて車いすで退場した時は、こりゃ千秋楽の出場はとても無理、優勝力士不在の表彰式になるのかもと思った。
 ところがどっこい、尊富士は同じ伊勢ケ浜部屋の横綱照ノ富士に「記録じゃなくて記憶に残したいんだろ。お前ならできる」と言われ「休場したら一生悔いが残る」と出場を決意。見事、豪ノ山を押し倒し、13勝2敗の成績で110年ぶりの新入幕優勝を達成した。
 初土俵から10場所目での制覇は年6場所制になった1958年以降最速で、まだ大銀杏を結えない力士の優勝も初めてとか。前頭17枚目で、初日から大鵬に並ぶ11連勝を挙げた尊富士。11勝目は新大関琴ノ若を寄り切りで破ったもので、番付の重さはどうなっているのだと思ったが、俺の贔屓の若元春も寄り切るのだから、力があるのだろう。
 尊富士は50bを6秒台で走れる抜群の瞬発力で、速効の押しの魅力がある。青森県出身で照ノ富士も出た鳥取城北高から日大に進み、学生時代は大きなタイトルとは無縁だったが、22年秋場所で初土俵。序の口、序二段で優勝し、ことしの初場所で十両優勝し、照ノ富士の優勝パレードでは旗手を務めた。
 きのう夕方は東京競馬場に出撃していたため、豪ノ山戦は見ることができなかったが、NHKで、宝富士とか熱海富士、翠富士、錦富士らが集まって尊富士を囲んでいるシーンを見て、ああ、これみんな旭富士の伊勢ケ浜部屋所属の力士たちだと感じ入った。NHKの解説を親方が務めており、変な相撲は取れなかったみたい。
 今場所は尊富士だけでなく、まだざんばら頭の大の里(二所ノ関部屋、23歳)も優勝争いを盛り上げた。今後、大相撲はこの大の里と尊富士を中心に回っていくのではないかと思う。膝がボロボロの横綱照ノ富士に代わる力士が出てこないかと、琴ノ若(26)に期待していたが、大の里、尊富士の方が強いかもな。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: